M&Aによる事業承継行うメリットは
2000年代に入ってから日本でもM&Aによる事業承継が増加しています。
今日はM&Aによる事業承継のメリットを具体的に紹介します。
①事業承継をスピーディーに行える
M&Aによる事業承継のメリットは、比較的短期間で手続きが完了する事です。親族内承継や従業員承継の場合、候補者探しや育成に数年の時間を要します。
これに対してM&Aによる事業承継を行う場合、相手企業自体が経営のプロでありノウハウも持っているので、売り手側が後継者を育てる必要がありません。売り手側より買い手企業のほうが知識やノウハウを持っているという事も少なくありません。
②後継者が見つからなくても会社を存続させられる
M&Aによる事業承継であれば、経営者の周囲から適任者が見つからなくても後継者を募って事業を存続させ従業員の雇用も維持する事が出来ますし、会社がこれまで得てきた社会的な地位や信用も保つ事が出来ます。
③税金対策のための資金が不要
親族内承継では、現経営者が保有する株式を後継者に贈与するか相続させる事が多いのですが、ここで問題になるのが贈与税や相続税といった税金です。
中小企業の株式は譲渡性がないため換金が出来ないにも関わらず評価は高くなりがちです。贈与税や相続税も高額になる事が多いので、税金を支払うために資金を用意する必要があります。
しかし、M&Aの場合は買い手企業に株式を買い取ってもらえます。所得税などの税金は、買い取り金から十分に支払えるので税金を支払うための資金調達が不要になります。
④多額の現金を得られる
M&A事業承継で多いのが株式譲渡です。売り手企業は株式を譲渡するわけですから、当然相手から現金で対価を支払ってもらえます。
対価を決定する時は会社の純資産を基準としますが、これに営業権(利益の1年分)の1~5年分を上乗せします。つまり単純に清算するより営業権の分だけ多額の現金を支払ってもらえるのです。
⑤事業が大幅に成長する可能性がある
親族内承継や従業員承継は、先代の経営者の知識やノウハウを受け継ぐため安定はしやすいのですが、会社が大きく発展する事はありません。すでに経営が傾きつつある場合、承継によって状況を改善する事は難しいでしょう。
M&Aでは、買い手企業は自社の発展を目的として事業承継を行うため、綿密な事業計画を立てた上で承継を実行します。M&A後、売り手企業と買い手企業のシナジー効果により、会社が大きく発展する可能性があります。
経営が傾いていた企業が、M&A後には見違えるように経営状態が改善された例はいくらでもあります。
⑥相続争いの心配がない
特に親族内承継で起こりやすいトラブルが候補者による相続争いです。しかし、M&Aによる事業承継であれば株式や事業用資金は第三者に譲渡されます。特定の相続人が利益を得る事が無いので、相続争いが起こらないのも大きなメリットの一つです。
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M&Aは、一昔前までは大企業が行うものという認識が強かったと思いますが、近年は後継者不足問題の解決や業績不振の改善、業務の統合を目的に中小企業様でも積極的に行われるようになりました。
しかし、実際には相談する相手がおらず話が遅々として進まないケースや、準備は整っても候補先企業が見つからないなどの理由で断念してしまうケースが多いようです。
社長様自身が自社の売却や事業の譲渡を行うケースもありますが、その場合大切な事業や資産を過小評価され、十分な評価がされない結果になってしまうことも少なくありません。
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